京都に引っ越して&今私が経営している事務所も早いもので30周年の節目を迎えた今年2015年、実はゲームの世界に置いても節目になる年なんじゃないか、と勝手に考えております。(ね、強引な話題転換でしょ?(苦笑))
というのも今年30周年を迎えるゲームが非常に多いんです。それも今でも熱狂的ファンの多い作品ばかり。
まず誰もが知っているであろう「スーパーマリオブラザーズ」(任天堂)は絶対に外せないと思います。任天堂のホームページ(http://www.nintendo.co.jp/mario30th/)でもこれからいろいろな企画が予定されているみたいです。
この他にも筐体ごと動くという力技で多くのゲーマーをねじ伏せた”体感ゲーム”「ハングオン」「スペースハリアー」(共にセガ)、カプコンが大化けするきっかけとなった「魔界村」(カプコンは「戦場の狼」も1985年でしたね)、当時は別格で絶頂期を迎えつつあったナムコからも「ドラゴンバスター」(個人的には「メトロクロス」「バラデューク」「スカイキッド」といったナムコの’85年作品もやり込みました→一般的な知名度は低いですが、どれも名作ですね)、家庭用機では「ボンバーマン」(ハドソン)が発売されたのもこの年でした。ああそうそう、元祖”クソゲー”「いっき」(サン電子:アーケード版→世間で「クソゲー」と認知され有名になったファミコン版は翌年発売)もこの年でしたね・・・。
しかし私にとって1985年はアーケード版「グラディウス」(コナミ)の年でした。このゲームは私の人生に大きな影響を与えた、いや私の人生を変えたと言っても過言ではないです。
何もかもあまりにも衝撃的でした。私の主観かもしれません(が多分当時を知る人はほぼ皆同じことを言うでしょう)が、それまでのゲームを全て過去のものにしてしまったゲームシステム、グラフィック、サウンド(あまり指摘されることがないのですが、個人的にはこのゲームで使われていた(以降のシリーズでも用いられる)点数や文字のフォントにも斬新さを感じました)に圧倒されてしまいました。
語り始めると本当にきりがないので割愛します(ネットを調べればこのゲームの凄さに関してはいくらでも出てきます)が、発売から30年経った今でも”神格化”と言っても過言ではないくらい熱狂的な支持を集めている理由として、恐ろしい程に奥が深い、ということが挙げられると思います。
「グラディウス」は全面クリアするとまた1面からスタートするのですが、その2周目以降は難易度が激的に上昇するという特徴があります。このゲームの大きな特徴として自機がパワーアップして強くなるということが挙げられるのですが、ミスをするとパワーアップは全て失われて丸裸になってしまうのに、2周目以降は敵の攻撃が容赦ないのであっという間にゲームオーバーになってしまうため、当初ハイスコアを狙うゲーマーは極力ノーミスで進めるようにしていました・・・がミスするともう手も足も出なくなるためそこで”捨てゲー”していました。
ところが九州出身の凄腕ゲーマーがどんな場所でミスしても復活できる凄いパターンを編み出して人気が再燃、次々と「1000万点プレイヤー」が誕生する程多くのゲーマーに愛されることとなったのです。私もかつて何度か1000万点に到達するまでやり込みました。
(↓:一応証拠写真です)
更には1周でどれだけ点数を稼ぐことができるか、というスコアアタックに関しても研究が重ねられました。普通にプレイすれば1周40~45万点で終わるのですが、上手い人なら今では1周57万点は叩き出すそうです。
復活パターンにしろスコアアタックにしろ「芸術的」としか言い様がない美しいパターンの魅力に憑り付かれたゲーマーは沢山いるのではないか、と思います(勿論私も)。
ちなみにこの九州出身のゲーマー氏、仲間数人と1億点を目指すという途方もない計画を実行、3日間かけて見事1億点を達成したのだそうです。
実はその昔私もこの方と親交があったのですが、十数年前突然亡くなられました・・・。
亡くなられる数か月前に飲み会でお会いしていまして、その時はテーブルが離れていたのですが、まあまたいつでもお話しできるだろうし、と挨拶するくらいで済ませていたのですが、まさかあれが今生の別れになろうとは・・・本当にショックでした。
そんな「グラディウス」、今年30周年を迎えるということに合わせたのか、今年の1月に最新鋭のゲーム機「プレイステーション4」の「アーケードアーカイブス」で配信という形で蘇りました。
海外仕様等4つのバージョンが収録されているというこだわり様でオリジナルの再現度も非常に高いです。非常に細かい相違点がありますが、ほぼオリジナルと同じと言ってもいいでしょう。
この「4つのバージョン」ですが、日本版×2、D版(ヨーロッパ版)、E版(アメリカ版→ヨーロッパ版共々タイトルが「NEMESIS」と変えられている)でそれぞれ異なる部分が多いのですが、日本版が2つあるという点、実はこれも「グラディウス」が今なお”神格化”されている大きな理由に繋がっているのではないか、と思います・・・
・・・また長くなってしまいましたね。今回はこの辺で。
次回はこの「2つのバージョン」にまつわるお話とそれに関してチンタラチンタラ煮詰めてきたネタを公開します。
もう少しだけお付き合いくださいませ・・・。