もう2週間近く前の話になりますが、去る10月2日(日)に開催された「とりいもと宿場まつり」いよいよ当日です。
前日のトラブルや忘れ物が多かった(&2tトラックでは実家の村の道を通れない)ため当初は実家に泊まる予定をしていましたが、一旦京都に戻ることにして翌日早朝に電車で会場に向かうことにしました。
京田辺から彦根までは電車の乗り継ぎが上手くいけば案外時間がかかりません・・・が休日は早朝時間帯には新快速が走っていないのでそうもいきません。止む無く新幹線で米原まで行ってそこから近江鉄道(米原駅は近江鉄道の始発駅でもある)で鳥居本まで行くことにしました。
米原駅では切符にハサミを入れるという昔ながらの懐かしい光景を見ました(切符が厚紙というのも昔のまま)。私が子供の頃と何も変わっていない・・・。
基本今の近江鉄道はワンマン運転になっていて整理券と運賃を運賃箱に入れるor駅員に渡すという方法を取っているのですが、改札に駅員が居る駅では昔そのままです。
私がレトロアーケードゲームのイベントを行うのに合わせたかのようなレトロな光景でした。
鳥居本駅の駅舎は最近知名度が上がってきました。
これも私にとっては昔から見慣れた景色でして特に珍しく思わないのですが、言われてみると非常にユニークなんですよね。
会場に着いて前日動かなかった「ゼビウス」の調整からスタートしました。
前日の段階では電源ユニットの調子が悪いのでは、と思い予備電源を持ってきたのですが、京都に帰ってひょっとしたらヒューズが切れているだけでは、と思ってチェックしてみると、やはりそうでした。
しかし私が持っていた予備のヒューズは1A(アンペア)なのに対し元々刺さっていたヒューズは3A(アンペア)。1Aのヒューズを繋いでも細すぎてすぐ切れてしまう。
止むなく使っていない電圧のヒューズに付け替えてみましたら無事稼働!!!
・・・しかし今度はブラウン管モニターの調子が悪くなってきました。やはり物が古いだけに画面が段々ボヤけてきます。
何とか見れないこともないのですが、どうもいまいち。でもとりあえず遊べるのでそのまま稼働させることにしました。
いよいよイベント開始時間の10時になりました。
始まって間もなく目ざとく見つけた近所の子供たちがテーブル筐体に張り付きました。その内大人もやってきてあっという間に賑やかになりました。
ネット上で事前に告知していたのを見て遠路はるばる名古屋や横浜から来られた方もおられました。
近所の方ですが、熱狂的なレトロゲームファンの方が「こんなのがあるなんて・・・」と驚愕されたり、更には私の事務所の顧問先の社長も家族連れではるばる奈良から来られました。
この社長、その昔お父様がゲームセンターを経営されていたそうで、店の閉店後自分の遊びたいゲーム基板を出してきて&変換ハーネスも自分で製作して遊んでおられたという実は筋金入りのゲーマーだとのこと。それが証拠に難易度の高い「グラディウス」で見事なプレイを見せてくださいました。奥様は「こんなパパ見たことない・・・」と驚いておられました。
近所の小中学生にとっては今から30年近く前のレトロアーケードゲームはとても新鮮に見えたみたいで、次から次からやってきてはのめり込んでいたのが非常に印象的でした。
ルールはシンプルですが非常に面白い「アルカノイド」「パックマン」が特に受けてました。
ただ私も驚いたのは彼ら彼女らがこれらのゲームの内容を知っていたことなんですよね。「ゼビウス」で3面以降に飛んでくる破壊不可能な「バキュラ」を256発ザッパー(対空中物攻撃用ショット)当てたら壊せる、というガセネタも知ってるんですよ。そんなことどこで知ったんだ・・・。CS放送で大人気のレトロゲームバラエティ番組「ゲームセンターCX」の影響もあるのかもしれませんね。
残念ながらその「ゼビウス」は結局ヒューズも古いからか差し替えた物も全て切れてしまい予備がなくなってしまったので途中で使用不可能になってしまいました。これだけが今回のイベントで唯一残念なことでした。
むしろ私はただでさえ脆弱なバブルシステム版「グラディウス」が故障しないかどうかが最大の気がかりでしたが、こちらは全然大丈夫でした(京都に帰ってから動作確認してもバッチリ動きました)。
「グラディウス」は当時いろいろな意味で衝撃を与えたゲームですが、ボタンが3つある(今では格闘ゲーム等でボタン6つ使う物もあって全然珍しくもないことですが)というだけでも非常に難しいゲーム、と思われていました。そんな訳で最初は敬遠されていたのですが、上手いゲーマーの模範プレイ(含私(笑))を見た皆さんがコツを掴んで最初は何も装備がなくて丸裸状態の自機がパワーアップしてレーザーやオプション(自機の分身→自機と同じ攻撃力を持つ。最大4つまで装備できるので最強装備になると画面全体を攻撃できる圧倒的な破壊力を得られる)を装備してド派手に攻撃できるようになったり3面のモアイステージのような非常にインパクトのある(&激ムズな)ステージに進めるようになって「うおー凄げー!!!」と大興奮されていました。その頃には「グラディウス」も黒山の人だかりになっていました。けどこれ31年前のゲームだぜ・・・!!!
残りの一つ「スペースインベーダーアニバーサリー」もなかなか人気はありましたが、意外なことに他のゲームよりは人気がなかったような気がします。やはり「アニバーサリー」では弱かったか・・・。
もしまた別の機会があればその時はオリジナルの「スペースインベーダー」を持ち込めるように努力したいですね。
そんな訳で楽しいひと時はあっという間に過ぎ去り終了時間の午後3時になりました。
撤収作業&2tトラックへの搬入作業は地元の皆様のご協力もあってスムーズに終了、しかし最後の課題として京都まで持ち帰ったゲーム筐体等の積み下ろし作業が待ち構えています。
本当は打ち上げに参加したかったのですが、積み下ろし作業は一人でしないといけませんでしたので(それにトラック運転して京都まで帰らないといけませんからお酒は飲めませんし)大事を取って早々に退散しました。
無事京都に戻って(2tトラックの運転にもすっかり慣れました→因みにマニュアルシフト車でしたが、普段からマニュアル車に乗ってますのであまり抵抗はありませんでした)早速積み下ろし作業に取り掛かりました・・・が案外あっさりと終わってしまいました。
荷物を上げるのはきついのですが、降ろすのは上手くやれば案外楽に終わりました。確かに持ち上げたりする場面もあったのですが、「てこの原理」を使えばあっさり解決するんですよね。
この歳になると重い物を持つ際は腰痛にも気を付けないといけませんが、ほとんど腰にも負担がかかりませんでした。こんなことなら打ち上げに参加しても良かったかなあ、と・・・。
翌日の朝無事レンタカー会社に2tトラックも返却、後日今回使用したゲーム筐体及び基板の動作確認して全て異常なしでした(「ゼビウス」の筐体はとりあえず新しいヒューズを購入して動作確認だけはしましたが、ブラウン管モニターは要交換ですね)。
という訳で今回何もかも初めての経験だったレトロアーケードゲームのイベント、「ゼビウス」は残念でしたがそれ以外は大成功と言ってもいいのではないか、と思いました。
本当に多くの来客の皆様が「来年もやって欲しい」とおっしゃってました。
一番受けていたのは(個人的には意外でしたが→「パドルシフト」は慣れないと操作が難しいと思うので))ブロックくずし「アルカノイド」でしたが、初めて見る子供たちは次々と「これ何ていう名前のゲーム?」と聞いてきて私が教えると「後で家帰って(インターネットで)検索するわ!!!」と言ってました。正にレトロと現代の邂逅ですね。
この場をお借りいたしまして今回のイベントにご協力いただきました「鳥居本お宝発見隊(http://toriimototdp.blog.fc2.com/)」の皆様、ゲーム筐体等の搬入を手伝ってくれた私の妹、備品を貸していただきました「全日本テーブル筐体愛好会(http://bz504178zb.blog.fc2.com/)」の土屋会長、そして暑い中たくさんご来場いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
来年また皆様にお会いできることを期待&楽しみにしております。