昨日の投稿の続きです。
正直ハラハラドキドキで予選を何とか通過、午後からのチャンピオンシップ本戦に臨む前に昼休みを挟んで午後1時頃に会場入り。ここでリハーサルを行いました。
リハーサルなんか要るんか、と思っていたのですが、実際色々な段取りがあってこれはこれで必要なんですよね。
ここで今回の司会/ゲストの皆様とも初対面。司会はゲームライターのローリング内沢氏、ゲストは「あそぶ!ゲーム展」監修の馬場章氏(元東京大学大学院情報学環教授)、「ゼビウス」の開発担当者遠藤雅伸氏、そして’90年代から日本のヒップホップシーンを牽引してきた&熱狂的ゲーマーとしても知られるスチャダラパーのBose氏という錚々たるメンツ。
(初めて見ました。当時物の宣伝用幟です。非常にレアだと思います・・・)
そしていよいよ午後2時から「ゼビウスチャンピオンシップ」開始!!!ここからはトーナメント方式になります。
1回戦は3分、2回戦(準決勝)は5分、決勝は7分のタイムトライアルで点数の高い方が勝者、というルール。
ネット等で言われていたのはここまで勝ち上がってくる連中はエキスパートばかり(今回決勝トーナメントに勝ち上がってきたメンバーでカウンターストップ(限界点→9,999,990点)まで達している人が4人いたとのこと→私もその一人ですが(笑))なので3分/5分/7分程度の時間では大して差が付かなくてショボい勝負になるんじゃないか、という見方が多かったみたいですが、まさかあんなことになろうとは私も全く想像だにしていませんでした・・・。
トーナメントの対戦相手はくじで決まりました。私は第2ブロック。
対戦相手はえてやんさん。実は何度かあちこちでお話してる知り合いだったりします&同い年。
そう、今回の大会やはりエントリーしてきたのは私と同世代の40代のおっさん連中がほとんどでした(苦笑)。
そんな訳で第2試合が始まりました・・・が、何と私は1面最後でミス。
しかしえてやんさんも3面でミス。正直えてやんさんミスした場所が悪すぎた・・・。それに救われる形で私が1回戦を突破しました。
他の皆さんの対戦をしっかり見てる余裕はあまりなかったのですが、凄いデットヒートが展開されていたみたいですね。
後で聞いた話ですが’80年代から各ゲーム雑誌(って「マイコンBASICマガジン」と「ゲーメスト」しかありませんが)のハイスコアコーナーの常連だった伝説的ゲーマーが何人か参加していたそうです。
そんな凄腕の方とは幸い(?)対戦することはなかったのですが、会場に来ていた親子連れvs.馬場氏&Bose氏による「エキシビジョンマッチ」(馬場氏の接待プレイ・・・というかありゃ単に下手なだけか(苦笑))でリラックスした後準決勝で私が対戦したのが何と19歳(!)の「よくでる」さん。
「ゼビウス」が発売された時はまだ生まれるはるか前という年齢の若さもさることながら我々おっさん連中とは全く違う攻略法(スペシャルフラッグを確実に出してくるんですよ→我々おっさん連中とは全く違うアプローチで)&若さで押しまくるプレイは予選~1回戦を見てても驚異的でした。正直こりゃ勝てんぞ、と思っていたのですが、ここまで来たらやるしかない。
準決勝スタートしてからは私がリードしていましたが、またしても2面でミス・・・。
圧倒的に私が不利になってしまいましたが、時間も5分あるしここで私は捨て身で秘策を出すことにしました。
「ゼビウス」は森と森で区切られた「エリア(面)」があるのですが、そのエリアの70%まで進んだらそこでミスしても次の面にワープできます。4面で敵の巨大要塞「アンドア・ジェネシス」が登場するのですが、その要塞が登場してから4面が終わるまで点数の高い地上物が出ないエリアが続きます。空中物は次々飛んできますが、要塞を倒してからここでわざとミスをして5面に進めばまた点数の高い地上物が出てくるのでそれを倒して逆転を狙う、という作戦です。
最後の最後ギリギリで追いついた・・・かと思ったのですが、惜しくも私の負け・・・!!!
・・・この対戦、何と50点差という超接戦ということでベストバウトだったとあちこちで絶賛されたのですが、実は前回の投稿で貼り付けた動画(折角なんで再度貼り付けておきますね→こちらです)を再度よく確認してみると、よくでるさんのスコアは88670点、それに対して私のスコアは実は88510点。実は50点ではなくて160点差だったんですよ。
僅差であるのは間違いないのですが、負けは負けです。そんな訳で私の挑戦はここで終了となりました。
結局決勝戦ではよくでるさんがY-GTOさんを振り切って優勝しました。19歳の若者が百戦錬磨のおっさん連中を撃破して優勝という誰も予想だにしていなかった結末でした・・・。
さすがに最後は両者共バテてきたかな、という感じでしたが、本当にお見事でした。
実は私としてはかなり真剣に優勝を狙っていたのですが、やはり本番には魔物が住んでいる、というか全然本調子ではなかったのであれこれ作戦を考えていたのですが全然出せず仕舞いで終わってしまいました。
先述のわざとやられて先に進む作戦は決勝で出そうと思っていました。
それともう一つ、このゲームに出てくるキャラクターで「ゾルバク」という攻撃はしてこない地上レーダー(200点)があるのですが、これを壊さないと敵の空中物のレベルが上がる、ということを逆手にとってわざとレベルの高い敵空中物を出す、という作戦も考えていました。
レベルが高い空中物は点数も高いのでそれで点数を稼ぐ、という訳ですが、実はレベルが高い空中物にはたった10点の物(「ギドスパリオ」)もあって、そいつが出てきたら外れ、という訳である意味バクチではありますが、練習している際には300点の空中物「カピ」が次々と出てくることが多かったです。決勝戦では両者共12万点台でしたが、私が練習していた時は7分間で15万点オーバー、上手くいけば16万点も超えるんじゃないか、というスコアが出ていました。まあ今となっては全く無意味な話になってしまいましたが&一応ゲストの皆さんがこれらの作戦に関しては解説されていましたね。
(遠藤雅伸氏と私)
(スチャダラパーのBose氏と私)
(遠藤氏とBose氏にサインを戴いた当時物の「ゼビウス」のカタログ→遠藤氏にサインお願いしたら「これにサインするのは勿体ないんじゃないのー?」と言われたのですが・・・)
そんな訳で終了後は参加した選手の皆さんとエールを交換したりゲストの皆さんと歓談したりで和気あいあいとした至福の一時を過ごしました。勿論ゲストの皆さんにサインを戴いたり写真撮ったり。
遠藤雅伸氏が楽屋トークで「「ゼビウス」の点数に意味があるとは思わなかった」と言われていたのが印象的でした。曰く「ゼビウス」は何時間粘れるとかカウンターストップ目指すとかいうプレイスタイルのゲームと認識していたので10点にこんなに重みがあるとは思ってもいなかった、とのこと。
作者が何言ってるんだ、とも言いたくなりましたが、それこそ遠藤氏の代表作には点数は存在するけどその意味があまりない(一定のルールで縛って競争すれば意味が出てきますが)「ドルアーガの塔」(1984:ナムコ)や端から点数が存在しないという意味でも当時としては衝撃的&画期的だった「ドルアーガの塔」の続編「イシターの復活」(1986:ナムコ)なんて作品があるくらいですから、確かにわからんでもないですよね。
それ以前にかつて’80年代に一世を風靡したハドソン(今やコナミデジタルエンタテインメントに吸収合併されて影も形もなくなってしまったとは・・・)の「シューティングキャラバン」の様に「ゼビウス」でタイムトライアルの競走大会を行うという発想が今までなかったということ、そしてそれが発売から30年以上の月日が流れているというのにこんなに盛り上がってしまった、という事実に驚いてしまいました・・・。
ようやく長い一日が終わってホテルにチェックイン後色々な方と飲みに出かけたりしました。何かあちこちはしごしてたような・・・。
その中には先述の「スペースインベーダーチャンピオンシップ」の優勝者もおられました。「私はチャンプになれなかった」と思わず述懐したりで反省会になってましたね。
まあ遊びと言えば遊びではありますが、今回参加して改めて思ったのはやはり私は本番が苦手だということ、しかし最後まであきらめてはいけない、ということですね。
正直勝負は何が起きるかわかりません。とにかく向かっていくことを忘れてはいけないんだな、と改めて思いました。
これは仕事は勿論他のどんなことについても言えるのではないでしょうか。
翌日は別の用事で都内某所を訪問後帰路に着きました。
天気は快晴で気温も1月とは思えない程暖かかったです。気持ちよくドライブして無事京都に帰りました。
そんな訳で年初から二週連続長距離ドライブ&ゲーム関係のイベントが続き非常に楽しく貴重な経験が出来た&ベリーハードなひと時を過ごすことが出来ましたが、実はこの期間本業関係も超多忙で正直目が回りそうでした・・・。
これから確定申告等で更に忙しい日々が続きます。実はこれが終わってからも様々なイベントが目白押しだったりしますが、具合悪くならないように着実にこなしていきたいと思います。
ここの更新もしばらくお休みですかねえ・・・。
改めて「ゼビウスチャンピオンシップ」のスタッフの皆様、司会のローリング内沢さん、ゲストの馬場さん、遠藤さん、Boseさん、選手の皆様、会場の観客の皆様、当時ニコニコ生放送で応援して戴きました皆様にこの場をお借りしまして感謝の意を伝えたいと思います。本当にありがとうございました!!!